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廣岡 瞬; 松本 卓; 小笠原 誠洋*; 加藤 正人
no journal, ,
酸化物燃料では温度上昇に伴い酸素欠陥及び電子欠陥の濃度が上昇し、比熱が上昇することが知られているが、特に高温領域では実験の困難さから文献の間で数値のばらつきが大きく、また、MOX燃料の報告例は極めて少ない。ドロップカロリメータを用いてUO, PuO及びMOX(Pu=0.46)に対して約2000Cまでのエンタルピー測定を行い、比熱を評価し報告してきた。今回新たにPu=0.18のMOXに対してエンタルピー測定 を行い、エンタルピーの温度微分により比熱を評価した。高温になるほどエンタルピーは上昇し、1850C以上で上昇の傾きに変化が観察された。過去の測定データを含めて比熱を比較評価した結果、今回取得したPu=0.18のMOXの比熱はPuOと同程度であった。いずれもエンタルピーの上昇に伴い比熱は上昇し、Pu=0.46のMOXにおいて最も低温から比熱が上昇する結果が得られた。これは、Pu=0.46のMOXにおいて最も低温から欠陥濃度が上昇していることが原因と考えられる。